株式会社アプリクス「最先端分野に生かすアイディア 計測から、分解、発生へ」
訪問先 : 株式会社 アプリクス 所在地 : 〒192-0031 東京都八王子市小宮町934-11 電 話 : 042-646-9188 ホームページ : http://www.applics.co.jp E-Maill : info@applics.co.jp |
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第3回目の会員企業訪問先として、オゾン計・pH/ORP計・溶存水素計をメインに製造する測定器メーカー「株式会社 アプリクス」を訪問し、次期承継者として活躍する桧垣 賀千さんにお話しを伺った。(取材日:2011年8月4日) |
株式会社 アプリクス |
桧垣 賀千さんの紹介
桧垣 賀千さんは、愛媛県今治市で、昭和52年5月に生まれた。
その後、3歳?東京都杉並区で育ち、工学院大学 工学部工業化学科を卒業した。
大学卒業後、IT関連企業,ハウスクリーニング、ビルメンテナンス業,オンラインゲームのイベント企画,半導体開発等の多種多様に渡る企業で経験を積んで現在、父親が経営する「株式会社 アプリクス」へ4年前に入社する。
桧垣 賀千さんは、八王子市,八王子商工会議所,サイバーシルクロードが主催する次期後継者育成塾「八王子みらい塾」(HFAの発祥母体団体)を3期生として卒業し、現在HFAの癒し系担当として、笑顔(写真は厳つく見えるが、)を振りまき、HFAでの活動に尽力頂いている。
桧垣 賀千さんに、「現在の趣味は?」と訪ねたところ、「仕事」「オンラインゲーム」「草野球」と答えた。「仕事」...さすが。「オンラインゲーム」...コメントを控えます。「草野球」...なんと、高校球児で、主将まで勤めたとの事。(あのマッチョな体はそのおかげ?)
最後に、今回の取材をお受け頂くにあたり出された条件が、「現在、独身 恋人募集中」の告知を掲載する事でした。だんだん、砕けた内容の文書になってきたので、企業紹介へと続く。
企業紹介
株式会社アプリクスの事業内容は、「分析機器・計測機器の企画開発及び製造販売」とある。
分析機器・計測機器と言っても多くの製品,製造メーカーがあるが、株式会社アプリクスは、「オゾン」という物質に特化した世界初であろう分析機器・計測機器製造メーカーである。
「オゾン」という言葉は、よく耳にすると思うが実際どういうものかと言うことを理解している方は、少ないであろう。かく言う筆者も良く分かっていない。
そこで、桧垣 賀千さんに訊ねてみたところ、酸素の元素記号は「O(オー)」であり、空気中に存在する一般的に酸素と呼んでいるものは、「O2(酸素元素が二つ)」のものである。「オゾン」とは、「O3(酸素元素が三つ)」のものの事を呼び、本来「O2」の状態が分子として安定している。その様な背景より不安定分子である「オゾン」は、他の物質と結合しやすく強力な酸化力を持ちながら、簡単に無害な酸素へと分解する効力を有している。
その特性を生かし「オゾン」は、半導体製造に欠かせないシリコンウェハーの洗浄や、大手ファミレスチェーンの店舗を代表に、学校、介護施設、病院、オフィス等の厨房、トイレ、グリーンストラップ等の殺菌・消臭に多く利用されている。そこで必要になってくるのが、「溶存オゾン濃度」を測定する株式会社アプリクスの「分析機器・計測機器」なのである。
携帯型 定電位電解法オゾンガスモニタ |
脱着式センサ方式を採用。センサ部の交換後の校正を本体の引取りを行なわず、新センサの納入、旧センサの返却のみで行なえる。 |
納入前のセンサ群。厳しい調整、検査を経てユーザへと出荷される。 |
整理・整頓が徹底された作業場、事務所風景 |
オゾン測定機器の出荷前,検査工程,装置を説明する桧垣 賀千さん |
pH/ORPを管理するpH/ORP計の検査工程 |
今後の事業展開
桧垣 賀千さんに今後の株式会社アプリクスの事業展開についてお話を伺った。
元来「オゾン」の測定をメインに開発,製造・販売を行ってきたが、「オゾン」の持つすばらしい効力を世の中に広めて行きたい。
そこで現在力を入れているのが、「オゾン」を分解・発生させる装置の開発・製造・販売である。オゾン空気清浄器や脱臭器、オゾン水質改善装置などである。現在、着実に製品化に成功を収めているが、まだまだ改善の余地を残している。多くの方々に利用して頂ける様、民生向けのコストダウン・外観構造の改良など夢は膨らむばかりだと桧垣 賀千さんは、笑顔で語ってくれた。
オゾンガス発生装置 ぐりトラ10 |
オゾンの風を体感する若林記者 |
◇◇◇ 編集後記 ◇◇◇
今回は、私、小川と若林記者,坂本記者の3人で訪問しました。
正直、株式会社アプリクスは、何を作ってるの?「オゾン」て何?からのスタートでした。桧垣 賀千さんの丁寧な説明を受けて、全てとは言えませんが、ある程度の勉強,理解をする事が出来たかと思います。中学,高校以来の化学授業を聞いた気分です。
今、編集業務をしながら思ったことは、「企業選定失敗した。」「纏めるのが難しい」「本当にこの内容であっているの?」と心配になっています。反面、「オゾン」という物質のすばらしさに感動を覚え、株式会社アプリクスの将来性に期待を感じます。
100年に一度の不景気、1,000年に一度の大災害が起きたなどと言われている現在、決して我々を取り巻く環境が良いとは言えません。株式会社アプリクスでも大口の受注案件が棚上げになったり、苦労話をお聴きいたしましたが、株式会社アプリクスが日本の救世主にならんとする事を期待します。(弊社も頑張りますが...)
株式会社アプリクス様、桧垣 賀千さん御忙しい中、御協力有難う御座いました。